23AWで初めて製作しました100年起毛ですが、毎年AWの定番になりつつあります。なんとかこの100年前の起毛機を次世代へ存続させないとならないという責任感と言いましょうか使命感と言いましょうか、そんな気持ちで毎年つくっています。
この100年前の起毛機の特徴は生地を開反せず編み上がった状態のまま丸胴状態で起毛をかくことができる仕組みになっています。そのため、現在の起毛機のように起毛目が揃った綺麗な起毛面ではありませんが、なんと言えない羊さんのような「フワモコ」な感じで起毛をかくことができます。そんなこともあり肌に触れた感じは、なんとも言えない気持ちよさがあります。是非とも体験してもらえたらと思います。
おおよそ100年前につくられた起毛機ですので、僕たちは通称「100年起毛」と呼んでいます。カネキチ工業の現存している吊り編み機もおおよそ100年前につくられた吊り編み機が多いですので、時代的にとても相性がいいのだと思います。
カラーはグレーメランジに少し色差のある手の込んだ編み立て手法のフライスを組み合わせたグレーツートーンのタイプとソリッドのネイビーと今年初めて染色しましたブラックの3カラー展開です。サイズはS~XLまでの4サイズ、販売価格は29,700円(税込)となります。千駄ヶ谷は9/11木曜、大阪は12金曜、福岡は13土曜からの販売開始となります。毎年、寒くなる頃には売り切れてしまいますので、暑いのですがお時間ございましたら是非ともご試着しにいらしていただけましたらと思います。@鈴木諭